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1.羽毛の種類について

良い羽毛布団をお選びいただくために。。。

一口に羽毛布団と言っても、実際の売り場にもネットショップでもいろいろ並んでますよね。
何を基準に選んだらよいのか迷ってしまう方も多いと思います。
羽毛布団の選び方の大きなポイントは次の3つです。


羽毛布団を選ぶポイント1 「ダウンとフェザー」
ダウンとフェザー

時々、ホームセンターなどの店頭で「このお布団安い!」と近づき表示を良く見てみると
“羽根”ふとん」だったりすることがあります。
当店で扱っているのは「“羽毛”ふとん」。

この違いお気づきでしょうか?
羽毛と羽根。ダウンとフェザー。

羽毛はダウンと呼ばれ、水鳥の肌着にあたるものです。
鳥には、ニワトリや七面鳥のような「陸鳥」と 鵞鳥(ガチョウ)や鴨などの「水鳥」とがありますが、
陸鳥にはダウンがありません。(ご存知でしたか? 私はこの仕事をするまで知りませんでした…)

ダウンは綿毛のようにふかふかと軽いのが特長です。
水鳥が水や寒さに耐えられるのは、このダウンがしっかりと空気を抱え込んでいるからなんですね。

  ふかふかのグースダウン

でも、一羽からわずかしか取れないのです。(羽毛製品の値段が高いのはこの希少性のせいもあります。)

フェザーは、ダウンの外側を覆っている水鳥の上着にあたり、真ん中に羽軸が通っているものです。
弾力性があり、保温性はあまり高くはありませんが通気性が良いため、
主に枕や夏用の肌ふとん、敷き布団などに使われます。

ダウンが50%以上のものを「羽毛ふとん」、フェザーが50%以上のものを「羽根ふとん」と呼んでいます。

羽毛布団に使われる「羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)の違い」


羽毛布団には水鳥の胸毛であるダウンと、
尾や翼の大きな羽根を取り除いたスモールフェザーなどが使われます。

ちなみに、
水鳥のフェザーが立体的でかさ高があるのに比べ、
陸鳥のフェザーは平面的で保温性、弾力性が無いため布団には適していません。

羽毛布団を選ぶポイント2 「グースとダック」
グースとダック

羽毛布団にはダウンと小さなフェザーが使われますが、
現在は主にガンカモ科の家畜である鵞鳥(グース/Goose)家鴨(ダック/Duck)の毛を使用します。

ふとん用原料としての羽毛の品質は、総体的にはダックよりもグースの方が優れているとされています。

その理由は・・・
1. 鳥自体の体型がグースの方が大きいため、それに比例してダウンボールが大きくかさ高に富んでいる。
2. グースの方が羽枝、小羽枝が細くて柔らかく、ドレープ性に富んでいる。
3. ダックの小羽枝は折れやすい構造をしているので、グースの方がかさ高が出やすい。

ダックはもともと食用として飼育されていて、耐久性の弱い未成熟なダウンが多いのですが、
グースは羽毛を採取するために飼育されているので飼育日数が長く、成長したダウンボールが採れます。

ただし、すべてのグース羽毛がダックより優れているとは言い切れません。
何故ならば、グースダウンを使用しているお布団でも、ダウンが未熟だったりフェザーの混合率が多く作られているものや、かさ高性が低いものよりは、
ダックの成熟したダウンを多く使用しているもの、かさ高性の高いものの方が質が良い場合があるからです。

羽毛の品質は、水鳥の種類のほか産地・生育環境などによってもかなり違ってきます。


羽毛の原産国

布団に使用される主な羽毛の産地は、
ヨーロッパではハンガリー、ポーランドなどの東ヨーロッパ諸国とフランスで、
アジアでは、現在世界最大の生産地となった中国ほか、台湾など。
その他、北米やカナダでも採取されます。

ポーランド産・カナダ産の鳥はアジア産に比べて大きいのでダウンのひとつひとつが大きく、かさ高も大きくなります。

一般に寒い国で育った水鳥から採取する羽毛の方が密度が高く
冬の寒さに耐えるためのダウンボールが大きいので良質とされていますが、
天候など、水鳥の生育環境にも左右されます。

自然環境の中で大切に育てられる水鳥


羽毛布団を選ぶポイント3 「ハンドピック(手摘み)羽毛」
ハンドピック(手摘み)

羽毛布団の組成表示を見ると「○○産ホワイトグースダウン93% 」と書かれている横に
「ハンドピック」と表示されているものがあります。
(ハンドプラッキングともいい、略して「HP」と表記されることもあります。)
“手摘み”をした羽毛を使用しているという表示です。



羽毛の採取は、昔はすべて手で一羽ずつ抜き取っていました。
今では機械化が進んで量産できるようになり、それによって価格的にも一般的になってきました。

ですが、質的にはやはり
手で摘んだものの方が痛みが少なく、羽毛が本来持つ特性を損なわずに長く使用できます。

ハンドピックされる水鳥は飼育日数が長く成熟しているため、
採れるダウンも一般のものよりも大きく、弾力に富み、かさ高性のある優れた羽毛が得られます。


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>>羽毛布団について 〔 ⇒1.羽毛の種類  ⇒2.羽毛布団の品質  ⇒3.羽毛布団のキルティング
  
>>羽毛布団の取扱い方Q&A  >>羽毛布団ができるまで

2.羽毛布団の品質

羽毛布団の「かさ高って?」

◆◆ かさ高って? ◆◆

羽毛布団の品質を見る基準として表示される「かさ高」とは、
誤解されやすいのですが「ふとんの厚さ」とは違います。

筒の中に洗浄した羽毛を一定量(30g)入れてからその上に円盤型のおもりを静かに乗せ、2分後のおもりの高さを測ります。これを3回繰り返しその平均値を出します。
この平均値が「かさ高」になります。(ここでは簡単に書きましたが、試験方法は厳密に定められています。)

同じグラム数のダウンを充填した場合、
未熟で弱いダウンは かさ高が少なく、成熟した大きいダウンはかさ高が大きいということになります。

ただ、フェザーの割合が多い場合もかさ高は大きくなりますので、品質を見極めるのに「かさ高」は重要な要素ではありますが、それだけで良し悪しの判断はせずにほかの要素も合わせてチェックをした方がよいでしょう。


以下の品質保証のラベルをご参考に、良質で安心して使える布団をお選びください。



羽毛布団の品質保証ラベル

◆◆ GFマーク ◆◆

GFマーク

GFマークは、全日本寝具寝装品協会の厳しいチェックを受け、布団の名称・素材・取扱い方法等、
統一表示基準に適合した商品だけに付けられる信頼のマークです。



◆◆ 羽毛布団の品質を保証するゴールドラベル ◆◆

日本羽毛製品協同組合(旧 日本羽毛寝具製造業協同組合)の品質基準(組成混合率、かさ高性、洗浄度など)に合格した優れた羽毛原料と優良な側生地を使用し、適正な縫製で仕上げられた羽毛布団に付けられます。
羽毛の性能で最も重要な「かさ高性」を基本に
「プレミアムゴールドラベル」「ロイヤルゴールドラベル」「エクセルラベル」「ニューゴールドラベル」の
4つの品質グレードに分けられています。

羽毛布団の品質を保証するゴールドラベル


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>>羽毛布団について⇒1.羽毛の種類  ⇒2.羽毛布団の品質  ⇒3.羽毛布団のキルティング
  
>>羽毛布団の取扱い方Q&A  >>羽毛布団ができるまで

3.羽毛布団のキルティングについて

中綿の羽毛が片寄らないように仕上げたものが羽毛布団のキルティングです。

布団の上下の側生地をそのまま縫い合わせたものを、「平キルト」といい、
間にマチを付けて高さを持たせたものを「立体キルト」といいます。

従来の「平キルト」ではキルトのミシン目から羽毛が飛び出しやすく、縫い合わせ付近の羽毛が移動し、全体に片寄りにやすいため、最近では羽毛が移動しにくい「立体キルト」が一般的になってきました。

立体キルトにも何種類かあります。


現在当店で扱っている羽毛布団のキルティング
1層式の「立体キルト(ノンスライドキルト)」 と、2層式の「ビーネストキルト」です。

生活環境、使用される方の体質などに応じて どちらかお好みのものをお選びいただけます。


<1層式タイプ>−レギュラータイプ−

◆1層立体キルト(ノンスライドキルト -片寄り・逆流防止-)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

羽毛の中綿が中心の行く程、嵩だかになり、保温性・フィット性を高め身体全体を優しく包み込んで
体温を逃がしません。

ノンスライド弁により、羽毛の隣のマスへの移動を最小限に抑えました。
(マス数 3×5 マチ部分の高さ サイド5cm、中央8cm)

1層式立体キルト


★暖かいお部屋でおやすみの方、
★軽いお布団をお好みの方・・・にオススメです。

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<2層式タイプ> −寒冷地仕様タイプ−

◆2層式キルト(ビーネストキルト)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

キルト数は通常の2倍強、マス数も多いため密度が高く、空気の含み量が多く、
上部と下部の二層構造で身体全体を優しく包み込んで保温し体温を逃がしません。

上部と下部のキルトをずらすことにより、羽毛を均等に分配し、保温性、フィット性を高めました。

保温性・フィット性において普通の羽毛布団に比べ数倍の効果があります。
真冬でも1枚で使用できる保温性です!
(マス数 上層3×4、下層4×5 マチ部分の高さ 上下4cmずつ 計8cm)

※上層と下層の仕切りのために中布(ナイロンタフタ)が入ります。

寒冷地仕様 2層式キルト


★寒冷地にお住まいの方、
★フィット感のあるお布団をお望みの方・・・にオススメです。

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>>羽毛布団について⇒1.羽毛の種類  ⇒2.羽毛布団の品質  ⇒3.羽毛布団のキルティング 〕
  
>>羽毛布団の取扱い方Q&A  >>羽毛布団ができるまで

羽毛布団の取扱い方 Q&A

羽毛布団の取り扱い方について、お客様よりよくお問い合わせをいただく事柄をまとめてみました。
ご購入、お手入れの参考になさって下さい。

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1. 毛布を使用する場合は?

冬場、羽毛布団だけでは寒いという時は、
ふとんの「上」に毛布を掛けると中に掛けるよりも保温性がアップします。
(羽毛の間に溜まっている暖かい空気にふたをする感じになります。また、中に掛けた場合よりも体との隙間も少なくなります。)
ただし、重い毛布ですと羽毛が押されて折角のかさ高が減ってしまい、
暖かい空気の層が少なくなってしまうので、なるべく軽い毛布を掛けて下さい。


2. 時々干すと良い効果が生まれる!

羽毛布団は吸湿、発散性に優れているので頻繁に干す必要はありませんが、
月に2〜3回(午前10時〜午後2時頃の間で1〜2時間)ほど干すとよいでしょう。

良い効果とは…
 (A)湿気を取る
 (B)保温性を高める
 (C)殺菌効果が出る
 (D)嵩だか・弾力性を高める

ただし、側地の痛みや色あせを防ぐためにカバーや布を掛けて干すようにしましょう。


3. 羽毛が吹き出してくる

羽毛は小さな穴からでも出てきます。且つ、羽枝の生え方に方向性があるため、出たらなかなか元に戻りません。
羽毛の吹き出しを最小限に抑えるため、羽毛布団の側生地は高密度に製織された上にさらにダウンプルーフ加工を施していますが、ある程度の通気性が必要なため吹き出しを完全に防止することは出来ません。
しかし、大量の吹き出しでない限りは使用上の支障はありません。
(ふとんを四つ折りにし、羽毛の吹き出しが7〜8本程度でしたら問題はありません。)
万が一、タバコの焼け焦げや、カギ裂きで小さな穴が開いた場合は、
製品に添付されている補修布によって応急処置が出来ます。

もし側生地から飛び出かかっている羽毛を見つけたら?
無理に戻そうとすると生地の穴が大きくなってしまいますので、押し込まないでそっと抜いてください。

羽毛布団に穴が開いてしまったときは… 付属の補修布で接着出来ます!


4. 買ったばかりなのに臭いがする

購入したばかりの羽毛布団は、
ビニールケースなどの通気性の無いものに入れて保管されていた場合羽毛の臭いがする事があります。
また、側地の特殊加工による薬品が残っている場合もありますが、使用中に自然に消えてしまいますので問題はありません。
もし気になる場合は、
ふとんを折りたたんで中の臭気を追い出し、新しい空気と入れ替えて、3〜4時間天日干しをして下さい。
(効果のない場合には購入店に相談してください。)


5. 羽毛布団はダニが発生するの?

羽毛布団の側地には羽毛の吹き出しを抑えるために
高密度に製織された生地にダウンプルーフ加工を施してあるため繊維の目が小さく、
ダニの通過はほとんどありません。
中綿の羽毛も100℃前後で高熱殺菌処理をしており、ダニは全て死滅しているためダニの発生はありえません。
しかし、使用しているうちに生地の表面にダニがつくことがありますので、時々日干しするようにしましょう。

ダニの発生を防ぐには、部屋を乾燥させてこまめに掃除をし清潔にするなど、部屋全体の管理が必要です。
ふとんに関しては
日干しを行ってから直接ふとんに掃除機を掛けてダニを吸い取ること、
シーツやカバーの交換・洗濯をこまめに行うことがいちばんです。
(防ダニ加工を施された布団カバーも販売しています。)

すぐに洗えるようにと襟元にタオルを付ける方もいらっしゃいますが、
その場合も羽毛ふとん本体には安全ピンや縫い針の穴を絶対に開けないで下さい。
(羽毛吹き出しの原因になります。)
カバーの裏側に縫い付けて一緒に洗うようにするとよいかもしれませんね。


6. クリーニングについて

羽毛布団のクリーニングには水洗い・ドライクリーニングなどの方法がありますが、
度重なるクリーニングは羽毛の油脂分が必要以上に除去されてしまい機能の低下を招いてしまいます。
水洗いの場合には羽毛に対してはほとんど影響がありませんが、
側生地が縮んだりして通気性が大きくなり、羽毛が吹き出す原因になりやすいです。
(ご家庭での水洗いは、乾燥が十分でないとカビや臭いの原因になったり羽毛が痛む事もあるので、あまりお勧めしません。)
ですので、なるべくクリーニングの回数を減らすためにカバーを交換したり、日光消毒をするようにして下さい。
やむを得ずクリーニングをする場合はお近くの信頼できるふとん専門のクリーニング業者に相談してください。

※悪質な点検商法にお気をつけ下さい!
 (寝具メーカー・協会では直接消費者に対しての電話セールス・訪問販売等は一切行っていません。)

 もしもの時の対処法など、ご参考までに・・・

⇒ 日本羽毛製品協同組合 (旧 日本羽毛寝具製造業協同組合、日本羽毛協会 :2008/4月合併)




>>羽毛布団について  >>羽毛布団の取扱い方Q&A  >>羽毛布団ができるまで




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他にもご質問ご意見等ございましたら お気軽にコメント欄に書き込んで下さい。

(メール・問い合わせフォームでも受付けております。)

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「洗える寝具」お洗濯のポイント

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  (※中芯は洗えません)
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アイリッシュリネン


アイリッシュリネン


いい物だけを愛するヨーロッパ伝統社会に長い歴史を築き上げてきたリネン。そのリネンの中でも一流品とされているのがアイリッシュリネンです。
ヨーロッパで永年にわたり愛されているアイリッシュリネンの
「上質で限りない魅力、快適さ」をすべての方々に体感して頂きたいという願いを込めて☆



●日本の麻“ラミー”

麻という言葉は日本だけのもので、ヨーロッパには『麻』というおおざっぱな表現はありません。日本でいう麻の種類は、約20種類近くになります。代表的なものとしてリネン(linen)、ラミー(ramie)、マニラ麻、サイザル麻、黄麻(jute)、大麻(hemp)などがあります。日本での麻は一般にラミーが大昔から使用されてきました。



●ヨーロッパに深く根づき、発展した“リネン”

古代エジプトで芽生えたリネン文化は、時を経て中世ヨーロッパにしっかりと根づきました。
そして18世紀から19世紀にかけて、リネン製品はその品質の高さで世界中に名声を確立し、今日までヨーロッパ伝統社会にその長い歴史を築き上げてきました。
ヨーロッパの多くの家庭で、家宝として代々受け継がれているテーブルリネンやベッドリネン。
家風や品格、美意識を象徴するそれらのリネンは、母から娘へ、娘から孫へと、嫁ぐ時に託される大切な家伝の品とされています。これがヨーロッパの良家の家伝です。



●あらゆるフォーマルなシーンに登場する“アイリッシュリネン”
あらゆるフォーマルなシーンに登場する“アイリッシュリネン”

現在、英国王室の正式晩餐会のテーブルをはじめ合衆国ホワイトハウスなど、格式と権威を重んじる場には必ずリネンが採用されています。
また世界のファッションシーンには欠くことの出来ない素材として、さらには世界の一流ホテルで使用されるなど、あらゆるフォーマルなシーンでアイリッシュリネンは活躍しています。



●亜麻・リネン・フラックス

リネン

リネンといえば、チクチク、ガサガサ、そんなイメージがありませんか?
それはリネン以外の麻です。
一般的に、“麻”といわれる繊維には、なんと20種類近くあります。
その中で日常私達がよく使うのは、
リネン(亜麻[あま]) と ラミー(苧麻[ちょま]) の2種類だけ。
リネン原料のフラックス(亜麻)は北ヨーロッパの涼しい地方で栽培される1年草の植物、ラミー原料のラミー(苧麻)は高温多湿な東南アジアなどで栽培される多年草の植物、というように、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)は原料からしてまったく違っています。

リネンリネンは亜麻科の一年草で、栽培地は比較的涼しい地方が多く、ベルギー、フランス北部、オランダなどです。品質の向上と安定のため、連作はせず6〜7年の輪作を行うため、収穫量に限りがあります。種子は4月に蒔き、茎の太さがマッチ軸くらいで1メートル程に成長したものを7〜8月に抜き取って収穫します。茎の表皮と木質部の間に繊維の束が並んでおり、この原料段階をフラックスといい、これをもとにリネン製品が作られます。6月初旬から、先端に白または青(バイオレット)の可憐な花が咲きます。

リネン



●麻の主な種類と用途

苧麻(ラミー)ちょま亜麻(リネン)あま

主産地

南方系

ブラジル、フィリピン、
中国、東南アジア
北方系

ベルギー、ポーランド、チェコ、
スロバキア、ロシア、フランス

植物と
繊維断面

多年草。50日間で1.5〜2.0mまで成長。温帯では年に2〜3回、熱帯では4〜6回の収穫が出来るほどのたくましさです。
草丈が長い。
繊維断面が細長い
一年草。ラミーに比べ、比較的涼しい地方で栽培され、約1年で80cmくらいに成長。淡い紫色をしたかわいらしい五弁の花を咲かせる事でも知られています。また、リネンは紡績工程の途中の段階までは「フラックス」と呼ばれます。
草丈が短い。
繊維断面がラミーより丸い。

繊維の
長さ・太さ

長く、太く、硬い。
天然繊維の中で、最も強力。
(羊毛の4倍、綿の2倍。)
短く、細く、やわらかい。
繊維の強さはラミーに次ぐ。

色合い・他

白色
絹のようなしっとりとした光沢を持つ。
亜麻色

風合い

シャリ感、コシがある。
水分の吸収・発散性に優れている。
ソフト、しなやか。
水分の吸収・発散性はラミーに次ぐ。

外 観

ラミーリネン


●アイリッシュリネン

フランスリネンは古くからFleur bleu(青い花)というブランドで売られていました。リネンが主要輸出品であった頃、各国は差別化のため独自のブランド名をつけて自国製品の優秀さをアピールする必要がありました。アイリッシュリネンというブランドもそうした背景から生まれ、白いフラックスの花をシンボルに使っていました。
アイリッシュリネンという名前は最も浸透しているリネンブランドです。リネンの高級ハンカチはアイリッシュリネンと決まっています。
アイルランドといってもリネンのウィーバーがあるのは、べルファストを中心とした北アイルランドなので国で言えばイギリスです。アイリッシュリネンはイギリス製です。現在イギリス、アイルランドでフラックスは生産されていないので、アイリッシュリネンのフラックス原料もやはり、フランス、ベルギーから輸入されています。紡績工場をあわせ持つウィーバーも多く、原料だけを購入して紡績もアイルランドで行われることが多く、糸を輸入することは少ないようです。
既に17世紀頃から、スコットランドやアイルランドのスピナーはフランダース地方にフラックスの買付けに来ていたとのことで、当時からこの地域で栽培されるフラックスが高品質であったことがうかがえます。


ハードマンズ社のアイリッシュリネン。欧米をはじめ、世界中で高級リネンの代名詞として高い評価を得ているのが、ハードマンズ社で紡がれる“アイリッシュ・リネン”。Herdmans(ハードマンズ社)は、欧州を代表する伝統のリネン紡績メーカーです。



●高機能天然素材、それがアイリッシュリネンです。

リネンの特徴は、ソフトですべすべした肌触りだけではありません。同じ天然素材のコットンやシルクをはるかに上回る「優れた吸水、発散、速乾性」があげられます。
寝具やパジャマなど素肌近くに使えば、吸い取った汗が、コットンのように繊維にこもることもなく蒸れずに発散され、肌はいつもサラサラで爽やか、衛生的です。
 コットン以上に丈夫で、使い込むほど、洗濯するほどしなやかで肌触りがよくなる点が大きな特徴のひとつ。西欧の上流家庭で、バスまわりやキッチンまわりに日常使われてきた所以です。
長く使える、長く使いたくなる格式あるリネン製品。アイリシュリネンは、世界が認めるトップブランド。最上質の日用品として末永くご愛用ください。


●リネンとコットン、シルクとの比較

天然繊維の王様“リネン”
リネンは清涼感、柔らかさ、光沢、そしてシャリ感のある繊維素材です。リネンは天然繊維の中で一番丈夫。濡れると強さが一層増すので、繰り返し洗濯でき、大変に長持ちします。

−吸水速度−
リネンは吸水・発散性に優れています。水分や汗をすばやく吸い取り(コットンの4倍、 シルクの10倍速い)かつ発散します。いつもサラッとした肌ざわりで快適です。

−通気性−
  リネンは通気性もコットン・シルクの約4倍!爽やかな肌ざわりに優れています。

−清涼感−
リネンは独特ななめらかさとしっとりとした優雅な光沢があります。また、汚れがついても簡単な洗濯で落とせます。 白いものは洗うほどに白くなり、清潔感が増します。

リネンの吸水性 リネンの通気性 リネンの清涼感


●お手入れ方法

【洗濯】
リネンは基本的に水洗いが可能です。(ただし、裏地や付属、生地の加工方法によっては水洗いできない場合もありますので、商品の洗濯絵表示に従ってください。)リネンは綿に比べ汚れが落ち易いので、洗濯時間は短めにして下さい。洗剤は色合いが損なわれますので、漂白剤や蛍光増白剤の含まれていない中性洗剤を使用してください。すすぎを十分に行った後、脱水は軽めに抑えて下さい。

【アイロンがけ】
生乾きの状態か、霧吹きで湿気を十分に与えてから高温で強くかけます。ただし、アタリやテカリが気になる製品につきましては、当て布をする事をお勧めします。

【毛羽落ちについて】
リネンは通常の平織りで織り上げた生地は、毛羽落ちが無くグラスタオルなどに最適ですが、一方でパイル織りや、ワッフル織り、ガーゼ織りなど糸を浮かせた織物は毛羽落ちがします。リネンは短い繊維がくっついて出来ている繊維のため、お洗濯により表面が摩擦で取れて毛羽となります。

【シミ抜き】
(1)口紅や油の汚れ
   濃い目の石鹸水でモミ洗いします。
(2)醤油やソースの汚れ
   石鹸水に20〜30分程度浸し、汚れた部分をモミ洗いします。
(3)紅茶・コーヒーの汚れ
   熱湯を掛け洗います。(熱湯の取扱いには充分注意して下さい)
(4)ワインやフルーツの汚れ
   塩とレモン汁でモミ、熱湯を掛けます。




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