1.羽毛の種類について
良い羽毛布団をお選びいただくために。。。
一口に羽毛布団と言っても、実際の売り場にもネットショップでもいろいろ並んでますよね。
何を基準に選んだらよいのか迷ってしまう方も多いと思います。
羽毛布団の選び方の大きなポイントは次の3つです。

◆ダウンとフェザー◆
時々、ホームセンターなどの店頭で「このお布団安い!」と近づき表示を良く見てみると
「“羽根”ふとん」だったりすることがあります。
当店で扱っているのは「“羽毛”ふとん」。
この違いお気づきでしょうか?
羽毛と羽根。ダウンとフェザー。
羽毛はダウンと呼ばれ、水鳥の肌着にあたるものです。
鳥には、ニワトリや七面鳥のような「陸鳥」と 鵞鳥(ガチョウ)や鴨などの「水鳥」とがありますが、
陸鳥にはダウンがありません。(ご存知でしたか? 私はこの仕事をするまで知りませんでした…)
ダウンは綿毛のようにふかふかと軽いのが特長です。
水鳥が水や寒さに耐えられるのは、このダウンがしっかりと空気を抱え込んでいるからなんですね。

でも、一羽からわずかしか取れないのです。(羽毛製品の値段が高いのはこの希少性のせいもあります。)
フェザーは、ダウンの外側を覆っている水鳥の上着にあたり、真ん中に羽軸が通っているものです。
弾力性があり、保温性はあまり高くはありませんが通気性が良いため、
主に枕や夏用の肌ふとん、敷き布団などに使われます。
ダウンが50%以上のものを「羽毛ふとん」、フェザーが50%以上のものを「羽根ふとん」と呼んでいます。

羽毛布団には水鳥の胸毛であるダウンと、
尾や翼の大きな羽根を取り除いたスモールフェザーなどが使われます。
ちなみに、
水鳥のフェザーが立体的でかさ高があるのに比べ、
陸鳥のフェザーは平面的で保温性、弾力性が無いため布団には適していません。

◆グースとダック◆
羽毛布団にはダウンと小さなフェザーが使われますが、
現在は主にガンカモ科の家畜である鵞鳥(グース/Goose)と家鴨(ダック/Duck)の毛を使用します。
ふとん用原料としての羽毛の品質は、総体的にはダックよりもグースの方が優れているとされています。

ダックはもともと食用として飼育されていて、耐久性の弱い未成熟なダウンが多いのですが、
グースは羽毛を採取するために飼育されているので飼育日数が長く、成長したダウンボールが採れます。
ただし、すべてのグース羽毛がダックより優れているとは言い切れません。
何故ならば、グースダウンを使用しているお布団でも、ダウンが未熟だったりフェザーの混合率が多く作られているものや、かさ高性が低いものよりは、
ダックの成熟したダウンを多く使用しているもの、かさ高性の高いものの方が質が良い場合があるからです。
羽毛の品質は、水鳥の種類のほか産地・生育環境などによってもかなり違ってきます。
◆羽毛の原産国◆
布団に使用される主な羽毛の産地は、
ヨーロッパではハンガリー、ポーランドなどの東ヨーロッパ諸国とフランスで、
アジアでは、現在世界最大の生産地となった中国ほか、台湾など。
その他、北米やカナダでも採取されます。
ポーランド産・カナダ産の鳥はアジア産に比べて大きいのでダウンのひとつひとつが大きく、かさ高も大きくなります。
一般に寒い国で育った水鳥から採取する羽毛の方が密度が高く
冬の寒さに耐えるためのダウンボールが大きいので良質とされていますが、
天候など、水鳥の生育環境にも左右されます。


◆ハンドピック(手摘み)◆
羽毛布団の組成表示を見ると「○○産ホワイトグースダウン93% 」と書かれている横に
「ハンドピック」と表示されているものがあります。
(ハンドプラッキングともいい、略して「HP」と表記されることもあります。)
“手摘み”をした羽毛を使用しているという表示です。
羽毛の採取は、昔はすべて手で一羽ずつ抜き取っていました。
今では機械化が進んで量産できるようになり、それによって価格的にも一般的になってきました。
ですが、質的にはやはり
手で摘んだものの方が痛みが少なく、羽毛が本来持つ特性を損なわずに長く使用できます。
ハンドピックされる水鳥は飼育日数が長く成熟しているため、
採れるダウンも一般のものよりも大きく、弾力に富み、かさ高性のある優れた羽毛が得られます。



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